既存杭引抜 工法
既存杭引抜工法(PES工法)は、地中深く打ち込まれた杭を確実に引き抜く工法です。
この工法は、ケーシングを使い既存杭の周りを掘削し、土圧を低減させながら既存杭の先端まで到達させ、先端をキャッチングすることにより杭全体を確実に引き抜くことができます。
当社では、ラフタークレーン、クローラークレーン、三点式杭打機などの機械を利用して、狭い作業スペースなどでも柔軟な対応が可能です。
ケーシングを使い既存杭の周りを掘削し、土圧を低減させながら既存杭の先端まで到達させ、先端をキャッチングすることにより杭全体を確実に引き抜いていきます。
ケーシングに取り付けたパイプを利用して、エアー・水・セメントミルクの圧送します。
重機据え付け、杭頭セット。
低圧水とエア圧送をしながら削孔。
リーダーの垂直精度は常時監視する。
既存の杭頭にケーシングをセットする。
削孔時、負荷電流が上がるとチャック爪を少し出す。
負荷状況を見ながらこれを繰り返し行う。
水を注入しながら既存杭周の土圧を低減し、既存杭先端まで削孔する。
チャック爪を閉塞させる。
エア、水を止めCB注入に切り替える。
既存杭先端部分まで削孔終了後、ケーシングに装着した特殊油圧爪開閉装置を閉塞させる。
ハイウオッシャーでケーシングを洗浄しながら地上まで引き上げる。巻き上げ速度は杭の引抜き長と充填量(CB)に応じた速度とする。
セメントミルクをケーシングに取り付けた注入パイプを通し、ケーシング先端より注入しながら空隙を生め既存杭を引き抜く。
引抜き杭は予め掘削したピットにベースマシンを移動させてチャック爪を開放する。
ケーシング内から既存杭を取り出す。
オーガーを巻上げ、振り止めを所定の位置に降下させて固定する。
既存杭取出し状況。
杭をコンクリートクラッシャーで切断する。回収した杭はバックホウで所定の位置に集積する。
仮置き場に引き抜いた既存杭を置く。
引抜き跡は指定された土砂で埋め戻す。